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2013年8月12日(月)
ピリピ人への手紙 1:27-28
27ただ一つ。キリストの福音にふさわしく生活しなさい。そうすれば、私が行ってあなたがたに会うにしても、また離れているにしても、私はあなたがたについて、こう聞くことができるでしょう。あなたがたは霊を一つにしてしっかりと立ち、心を一つにして福音の信仰のために、ともに奮闘しており、28また、どんなことがあっても、反対者たちに驚かされることはないと。それは、彼らにとっては滅びのしるしであり、あなたがたにとっては救いのしるしです。これは神から出たことです。
【ポイント】
①常に「群れ」として考える
「教会」「キリストの体」の一致はパウロの手紙全般に共通するテーマです。一致を求めることによって私たちは成熟に向かわされます。隣人の霊的成長を担っていくこと、兄弟姉妹のお世話をしていくことは、自分のことばかりを着にかけている時よりも、重い責任、多くのチャレンジがあるからです。親が子どもを育てることによって、自分が成長させられるのと同じです。ですから、信仰の歩みの中で、自分がどれだけ兄弟姉妹の成長のために祈ったり、重荷を追っているのかを見ることによって、自分の成熟のレベルを確認することも出来るわけです。パウロは、常に「教会の一致」を願い、そのために心砕き、たくさんの手紙を書く姿は、私たちの成長の模範であるのです。
②未熟な段階も必要
もちろん、成長の段階で小さな子どもが自分のことばかりで精一杯になっている段階があるように、クリスチャンとしての歩みにも幼児期があります。ここで無理して、兄弟姉妹のお世話に明け暮れてしまうと、実は自分とイエス様との個人的な関係を形成しそこなってしまう可能性があります。ですから、無理をしたり、背伸びをする必要はありません。霊的な幼児期には十分に神様からの愛に浸り、わがままな祈り求めをしてみたり、他の兄弟姉妹のお世話になることが大切です。成長の段階の中に、反抗期もあってよいのです。神様を疑ったり、神様に思い切り反抗してみる時期も大変重要な経験となります。
③成熟は一致に向かわせる
そのような、成長の段階を経て、私たちは「霊を一つにしてしっかりと立ち、心を一つにして福音の信仰のために、ともに奮闘し、また、どんなことがあっても、反対者たちに驚かされることはない」歩みへと導かれていくのです。繰り返しますが、私たちがキリストとの個人的な関係を構築し、その愛と赦しの中に生きて行く時に、私たちの関心事、個人的な課題はキリストの体の一致へと向けられていくのです。オーケストラが良い例です。団員は個人のスキルを磨き、自分のパートを完全に演奏できるように練習を重ねます。しかし、その次の課題は全員で美しいハーモニーをつくり上げることです。どのように高度な技術を持っている団員であっても、自分だけ目立つように演奏するような人は、一流の団員とは認められないのです。一流の団員は高度な技術とオーケストラ全体のことを考えることが出来る必要があるのです。
ライフチャーチに集う私たちも常に「自分は群れの一致のためにどのように貢献できるのか?」を続けて考えて行きましょう。その視点が、私たち一人一人を成熟へと向かわせるのです。
【祈り】
《1コリント1章》
10さて、兄弟たち。私は、私たちの主イエス・キリストの御名によって、あなたがたにお願いします。どうか、みなが一致して、仲間割れすることなく、同じ心、同じ判断を完全に保ってください。
アーメン
ライフチャーチ牧師 大谷 信道