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2023年4月6日(木)
【今日のみことば】 ローマ人への手紙 11章32-36節 32なぜなら、神は、すべての人をあわれもうとして、すべての人を不従順のうちに閉じ込められたからです。33ああ、神の知恵と知識との富は、何と底知れず深いことでしょう。そのさばきは、何と知り尽くしがたく、その道は、何と測り知りがたいことでしょう。34なぜなら、だれが主のみこころを知ったのですか。また、だれが主のご計画にあずかったのですか。35また、だれが、まず主に与えて報いを受けるのですか。36というのは、すべてのことが、神から発し、神によって成り、神に至るからです。どうか、この神に、栄光がとこしえにありますように。アーメン。
①福音を複雑にしてしまっているのは何か? その3 福音を複雑にしてしまっている要因の一つは、「人間の宗教好き」です。このディボーション、そしてライフチャーチの礼拝の中でも繰り返し学んでいる点なのですが、21世紀になっても依然としてこの世に多くの宗教が存在している理由は、人々が宗教が好きだという事実なのです。そして、多くの人が「宗教」という色眼鏡(既成概念)から福音を理解しようとするために、イエス様の福音も「宗教化」されてしまい、その結果として福音に余計なものが付け足されたり、大切な部分が引かれたりして、イエス様の福音がほとんど別物になってしまうようなことが起きてしまうのです。例えば、教会建築、美術の美しさ、荘厳さに惹かれてしまったり、歴史・伝統・儀式などにキリスト教の正統さを覚えたり、倫理的、道徳的な教えに感動したり、後世の人間が作り上げた宗教的な側面に惹かれてしまうのです。
しかし、イエス様が明らかにされた神様のメッセージ、つまり福音はとても単純なものなのです。しかし、その単純さゆえに、ユダヤ人をはじめ、多くの人が福音を正しく理解したり、受け入れることができなかったのです。パウロは33節で「ああ、神の知恵と知識との富は、何と底知れず深いことでしょう。そのさばきは、何と知り尽くしがたく、その道は、何と測り知りがたいことでしょう。」と語っていますが、これは、神様の知恵と知識が誰にも理解できないほど難しいものであると言っているのではありません。反対に、イエス様の福音があまりにも単純だったゆえに、当時の人々(特にユダヤ人)の凝り固まった宗教観が邪魔をして、福音を素直に受け取ることができなかったのです。
イエス様の福音は例えばヨハネの福音書3章16節に凝縮できるほど単純で、分かりやすいものなのです。さらに、ルカの福音書15章11-32節の「放蕩息子のたとえ」も読んでみましょう。そこには、多くの人がイメージする宗教も宗教的な儀式も入る余地がないほど単純なものです。
ヨハネの福音書 3章16節 16神は、実に、そのひとり子をお与えになったほどに、世を愛された。それは御子を信じる者が、ひとりとして滅びることなく、永遠のいのちを持つためである。
ライフチャーチ 大谷信道