デイリーディボーション 1月13日(水)

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デイリーディボーション 1月13日(水)

2023年1月13日(水)
【今日のみことば】 ローマ人への手紙 8章21-23節 21被造物自体も、滅びの束縛から解放され、神の子どもたちの栄光の自由の中に入れられます。22私たちは、被造物全体が今に至るまで、ともにうめきともに産みの苦しみをしていることを知っています。23そればかりでなく、御霊の初穂をいただいている私たち自身も、心の中でうめきながら、子にしていただくこと、すなわち、私たちのからだの贖われることを待ち望んでいます。
①クリスチャンの望みについて知る その2 「クリスチャンの望み(希望)」は、ライフチャーチで繰り返し学んできたテーマです。なぜ繰り返し学ぶ必要があるのかというと、それは多くのクリスチャンが「望み(希望)」について勘違いしているか、間違って教えられているからです。
私たちの「望み」についての典型的な誤解や間違った教えは、「希望とは、自分の願い(切なる願い・夢・理想)が実現すること」というものです。「希望」だけでなく、聖書中の超重要単語である「信仰」「愛」についても、同じような現象を見ることができます。そして、これは極めて忌々しき状況なのです。聖書の中の最も重要なメッセージが伝わっていないとしたら、それは天の父、御子、聖霊を無視していることであり、私たちの信仰自体が空しいものに陥っていることを意味しているからです。
そのような状況を引き起こしている一番の原因は、私たちの心の中にある「肉の思い」「欲求」「欲望」です。人間の持っている「自分の欲求を満たしたい」という思いは極めてパワフルなので、欲求の実現のために神様すら平気で利用してしまうのです。ただ、「欲求」の内容は、家族の健康、安全など、一般的な倫理観に反していない内容であるため、神を自らの欲望のために利用しているという意識を持っている人は多くないことでしょう。しかし、それがどれほど純粋なものに見えたとしても、自分の願いを実現するために神様を利用していることには変わりないのです。結局は、自分が中心にあるのです。
それでは、聖書に見る純粋な「望み(希望)」や「願い」とは何でしょうか。その考え方は実にシンプルです。自分中心ではなく、神様中心に考えれば良いだけです。つまり、自分の願いの実現に希望を置くのではなく、神様の願い(御心・計画)の実現に一番の希望を置くことです。「あなたの希望や願いは何ですか?」と聞かれたときに、自分のことを考えるのではなく、神様のことを考えるのです。事実、イエス様は弟子たちに次のように祈りなさいと教えられましたね。「 9だから、こう祈りなさい。『天にいます私たちの父よ。御名があがめられますように。10御国が来ますように。みこころが天で行なわれるように地でも行なわれますように。」(マタイ6:9-10)
「自分は神様を願いの実現のために利用しているつもりはない!」という人は、自分の祈りを分析してみましょう。神様の計画の実現を願ういのりが第一であり、中心であるでしょうか?
私たちの「望み(希望)」についての勘違いのもう一つの理由は、自分にとっての本当の幸せ(祝福)、平安、慰めなどについて理解していないことにあります。つまり、多くのクリスチャンが、自分にとっての一番の幸せ、平安、慰めは、自分の願いが実現することだと思い込んでしまっていることです。しかも、その実現は10年後でも、5年後でもなく「今」なのです。多くのクリスチャンは「今、〇〇がないので不幸せだ」と感じながら生きているということです。つまり、「いつ」「どのように」したら自分が幸せになるのかということを、自分で決めてしまっているということです。
ここに、聖書が教えている「希望」と、人間が勝手に描いている「希望」との決定的な違いがあるのです。パウロは、希望が今実現することに喜びを感じているのではなく、いつか必ず実現するという約束に希望を置き、その約束に喜びと平安を覚えているのです。さらに、その希望についてパウロ23節で「すなわち、私たちのからだの贖われることを待ち望んでいます。」と語り、彼は自分の願いの実現ではなく、神様の計画の実現である「完全な贖い」を待ち望んでいることが分かります。
これは、今日の個所から、クリスチャンの地上での歩みには依然として(イエス様にお会いするまで)苦しみが伴うことを意味していることが分かります。しかし、先に述べた理由から、多くのクリスチャンがこの現実を受け入れたくないと感じ、むしろ、今すぐに自分の願いが実現するという幸せを体験したいと思っているのです。また、そのような(ご利益宗教的な)メッセージのほうが、人々が喜び、人々が集まるので、多くの牧師や教師が肉にある人々が喜ばないであろう真理を語らないのです。
イエス様のことばを聞きましょう。そして、その約束に希望を置こうではありませんか!
「33わたしがこれらのことをあなたがたに話したのは、あなたがたがわたしにあって平安を持つためです。あなたがたは、世にあっては患難があります。しかし、勇敢でありなさい。わたしはすでに世に勝ったのです。」(ヨハネ16:33)
ライフチャーチ 大谷 信道


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