デイリーディボーション 10月23日(金)

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デイリーディボーション 10月23日(金)

2020年10月23日(金)
ヤコブの手紙 2:5-9 5よく聞きなさい。愛する兄弟たち。神は、この世の貧しい人たちを選んで信仰に富む者とし、神を愛する者に約束されている御国を相続する者とされたではありませんか。6それなのに、あなたがたは貧しい人を軽蔑したのです。あなたがたをしいたげるのは富んだ人たちではありませんか。また、あなたがたを裁判所に引いて行くのも彼らではありませんか。7あなたがたがその名で呼ばれている尊い御名をけがすのも彼らではありませんか。8もし、ほんとうにあなたがたが、聖書に従って、「あなたの隣人をあなた自身のように愛せよ」という最高の律法を守るなら、あなたがたの行ないはりっぱです。9しかし、もし人をえこひいきするなら、あなたがたは罪を犯しており、律法によって違反者として責められます。
【ポイント】 ①自分の「偽善」を厳しく点検する ドナルド・トランプ氏が支持を集めている理由の一つは、人々が彼に「偽善」を感じないことにあるのではないかと思います。聖人君主を演じることもせず、嫌なことは嫌、好きなことは好きと、多くのアメリカ国民が心の中で密かに思っていたことを国民に代わって代弁している姿に多くの国民が共感を覚えたのでしょう。
確かに、トランプ氏の姿勢は「偽善」を排除する一つの方法であると思います。しかし、それは自分の中の「悪」を認め、純粋に「善」を求めるという、聖書に見ることができる「悔い改めと信仰」とは別物であることを知らなくてはなりません。自分の中の「悪」を認めるところまでは同じなのですが、「だから善人の振りをせず、欲望に正直にいきていこう!」となってしまっているのです。確かに「善人のふり」をしていないので「偽善」ではありませんが、善を求めなければ、単なる「悪」になってしまうのです。
ヤコブの手紙に見ることができるクリスチャン(教会)の偽善は、教会に内に明らかな「えこひいき」があるのに、それが存在しないかのように振る舞ったり、見て見ぬふりをすることです。ヤコブは多くの教会に向けて手紙を書いているので、当時の多くの教会でこのような「偽善」が常態化していたことが推測できます。
先に見たように、この偽善の問題の解決策は二つです。一つは、人々の心の闇にある正直な思いに従い「貧しいクリスチャン」か「裕福なクリスチャン」を教会から追い出すことです。そうすれば誰も「平等なふり」をしなくてよくなりますから偽善者にもならないわけです。しかし、私たちクリスチャンは「あなたの隣人をあなた自身のように愛せよ」という「最高の律法」が与えられているのです(2:8)。ですから、私たちクリスチャンが本当に偽善を排除する唯一の方法は、心の闇にある差別や好き嫌いを捨て去り、本気で隣人を愛することに取り組むことなのです。
ライフチャーチ 大谷信道


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