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2023年10月4日(水)
【今日のみことば】 コリント人への手紙第一 2:12-13 12ところで、私たちは、この世の霊を受けたのではなく、神の御霊を受けました。それは、恵みによって神から私たちに賜わったものを、私たちが知るためです。13この賜物について話すには、人の知恵に教えられたことばを用いず、御霊に教えられたことばを用います。その御霊のことばをもって御霊のことを解くのです。
【ポイント】 ①「神の御霊」については「受け売りの知識」ではなく「イエス様から直接聞き、学ぶ」ことが重要 現代のキリスト教界において、その理解の仕方に大きな違いがあるテーマの一つが「御霊」でしょう。
現代の教会における「御霊」についての理解の違いについて観察するときに、私が個人的に感じる一番の問題は、多くの牧師、信徒が聖書にはっきりと記されている「御霊」についての教えを無視し、自分の育った教会の牧師やリーダーの「御霊」についての説明を鵜呑みにし、「受け売りの知識」として、他の人に伝えていることです。もちろん、自分の教会の牧師やリーダーを信頼することは大切なことなのですが、私たち牧師はただの人間ですので、残念ながら神様の御心を100%正確に理解し、100%正確に教えることはできません。常に、生きている時代、地域の価値観や常識に影響されますし、先に説明したように、自分の育った教会の教えが刷り込まれている場合が多いのです。
それでは、私たちは「御霊」についてどのように、学び、理解したらよいのでしょうか。それは簡単です。自分で聖書を読むことができる人は、聖書から直接学べば良いのです。それだけなのです。次に重要なことは、牧師、リーダー、他の信徒から「御霊」についての何らかの説明を聞いたとき、「それは聖書のどこに書いてある教えですか?」と、その教えの根拠となっている聖書個所を訪ねることです。もし、すぐに聖書個所を提示できなければ、それは「受け売りの知識」であることが明らかです。聖書個所が教えてもらえた時には、その前後の個所を含めて読み、その説明が文脈に合っているのかを確認してみましょう。文脈を確認することは、聖書の著者の真意を理解するために極めて重要な作業です。前後の文脈をわざと無視し、一部の発言だけを切り取り、問題発言かのような思わせる手法は、現代のマスメディアで頻繁に使われているようですが、文脈を無視して、一部だけを切り取り、自分の意見に合うように利用することは、非常に姑息で、悪意のあることです。残念ながら、そこに悪意はないかもしれませんが、多くの牧師やリーダーが聖書のみことばを切り取り、文脈とは関係なく、自分の教えが聖書的であるかのように利用してしまっているのです。
ですから御霊については、イエス様のことばから聞くことが重要です。ある教会では「あなたが聖霊に満たされれば・・・」とか、「聖霊で満たされるように祈りなさい。」などというメッセージを聞くかもしれませんが、それは本当にイエス様の教えなのでしょうか。まず、イエス様が弟子たちに「聖霊で満たされなさい」とか「聖霊で満たされるように祈りなさい」と教えている箇所はありません。イエス様が聖霊について具体的に語られている箇所をいくつか見てみましょう。
ヨハネ 14:26 しかし、助け主、すなわち、父がわたしの名によってお遣わしになる聖霊は、あなたがたにすべてのことを教え、また、わたしがあなたがたに話したすべてのことを思い起こさせてくださいます。 ヨハネ 15:26 わたしが父のもとから遣わす助け主、すなわち父から出る真理の御霊が来るとき、その御霊がわたしについてあかしします。 ヨハネ 16:13-14 13しかし、その方、すなわち真理の御霊が来ると、あなたがたをすべての真理に導き入れます。御霊は自分から語るのではなく、聞くままを話し、また、やがて起ころうとしていることをあなたがたに示すからです。14御霊はわたしの栄光を現わします。わたしのものを受けて、あなたがたに知らせるからです。
非常にシンプルですね。イエス様の御霊は、イエス様のみことばを思い起させ、真理を明らかにするのです。しかも、その真理とは、イエス様のことであり、イエス様の十字架であり、イエス様の福音なのです。つまり、イエス様を信じ、御霊が与えられている私たちは、この世の支配たちと違い、御霊の助けにより、神様の愛と恵みについて正しく理解できるということなのです。
このポイントを見過ごして(無視して)、聖霊について教えることは、イエス様の御霊について真意(御心)を無視することにはならないでしょうか。よく考えてみましょう。
ライフチャーチ 大谷 信道