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2019年11月2日(土)
ピリピ人への手紙 4:21-23 21キリスト・イエスにある聖徒のひとりひとりに、よろしく伝えてください。私といっしょにいる兄弟たちが、あなたがたによろしくと言っています。22聖徒たち全員が、そして特に、カイザルの家に属する人々が、よろしくと言っています。23どうか、主イエス・キリストの恵みが、あなたがたの霊とともにありますように。
【ポイント】 ①ローマ教会とピリピ教会の姿を垣間見る 今日の箇所から、手紙を書いているパウロの近く(背後)にローマ教会のメンバーの姿を見ることができます。パウロの周囲で笑顔で手を振っているローマ教会のメンバーの顔が見えるようです。そして、受け取り手も特定の個人ではありません。パウロの手紙はピリピ教会の前で朗読され、会衆全員で聞いているのです。まるで、現代の感覚でいえば、ピリピ教会のメンバーが大型スクリーンの前に集まり、パウロとローマ教会の人々からの励ましのビデオレターを見ているかのような光景です。
もちろん、パウロの手紙を読むときに、個人的なメッセージをたくさん受け取ることが可能です。しかし、私たちは、パウロが教会全体に向けて語っている姿、教会全体がパウロのメッセージに耳を傾けている姿を見逃してはならないのです。つまり、現代に生きる私たちも、パウロの手紙を教会全体として聞き、受け取ることが極めて重要なのです。
個人の尊厳、個人の権利は極めて重要なものです。それを大切にすることと、利己的な「個人主義」を混同してはなりません。信仰における個人主義を批判しているからと言って、かつて日本人が経験したような独裁体制の中の全体主義を推奨しているわけでもありません(当然ですね)。ポイントは一つだけです。主にあって互いに愛し合うことです。愛し合うとは、相手を「個」として受け入れながら、一つとなることです。私たちが大切にするのは、個人主義でも全体主義でもなく、主の愛なのです。
コロサイ3章 13互いに忍び合い、だれかがほかの人に不満を抱くことがあっても、互いに赦し合いなさい。主があなたがたを赦してくださったように、あなたがたもそうしなさい。14そして、これらすべての上に、愛を着けなさい。愛は結びの帯として完全なものです。15キリストの平和が、あなたがたの心を支配するようにしなさい。そのためにこそあなたがたも召されて一体となったのです。また、感謝の心を持つ人になりなさい。
ライフチャーチ 大谷 信道