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2020年12月16日(水)
ペテロの手紙第一 2:5-6 5あなたがたも生ける石として、霊の家に築き上げられなさい。そして、聖なる祭司として、イエス・キリストを通して、神に喜ばれる霊のいけにえをささげなさい。6なぜなら、聖書にこうあるからです。「見よ。わたしはシオンに、選ばれた石、尊い礎石を置く。彼に信頼する者は、決して失望させられることがない。」
【ポイント】 ①「霊の家」として築き上げられる 「霊の家」とは、5節の「聖なる祭司」後の9節の「選ばれた種族、王である祭司」などということばを見ると「霊的な意味での神殿」であると推察できます。神様は人間が造られた建物に住まれる方ではありません。「46ダビデは神の前に恵みをいただき、ヤコブの神のために御住まいを得たいと願い求めました。47けれども、神のために家を建てたのはソロモンでした。48しかし、いと高き方は、手で造った家にはお住みになりません。預言者が語っているとおりです。」(使徒7:46-48)神様は、キリストによって完全に啓示された唯一の神様を信じる者のうちに住まれるのです(参:エペソ2:22)。つまり、キリストを信じる者の集まりこそが、目に見えない、しかし本当の神殿(霊の家)であるということです。そして、本当の神殿(霊の家)の土台(基礎)になっているのは、決して揺らぐことがないキリストという礎石なのです。
マタイ16章18節でイエス様はペテロに「18ではわたしもあなたに言います。あなたはペテロです。わたしはこの岩の上にわたしの教会を建てます。ハデスの門もそれには打ち勝てません。」と言われ、名前をシモンからペテロ(岩・石)に変えられました。ここでの注目点は、ペテロは「岩」は自分だけでなく、キリストを信じる者すべてが「生ける石」と言っていることです。
さらに大切なポイントは、ここでの「霊の家」とは、キリストを信じる者たちすべてによって構成されている目に見えない神殿という意味だけでなく、「神に喜ばれる霊のいけにえをささげなさい」ということばから、一つひとつの教会も含まれていることが示唆されていることです。つまり、自分自身が生ける石として、霊の家の一部となり、それがきちんと築きあげられているか否かは、目に見える各教会において、自分自身が心からの礼拝をささげ、キリストの愛によって兄弟姉妹を愛しているかどうかを確認すればよいということになります。
ですから、今日の個所の自分に対する直接的なメッセージは「あなたは、霊の家(教会)の建て上げに貢献していますか?」という質問になります。主とお会いする時に「私は、あなたの家(あなたに与えられた教会)の建て上げのために、全力で取り組んできました!」と告白できる生き方をしているのかを考えてみましょう。ご利益宗教の信者のように「自分のことだけ」で人生が終わってしまったとしたら、主とお会いする時に自分の不従順さを悔いることにはならないでしょうか? 今日の聖書個所は、この点について私たちに問いかけているのです。
ライフチャーチ 大谷信道