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2023年12月20日(水)
【今日のみことば】 コリント人への手紙第一 5:6-8 6あなたがたの高慢は、よくないことです。あなたがたは、ほんのわずかのパン種が、粉のかたまり全体をふくらませることを知らないのですか。7新しい粉のかたまりのままでいるために、古いパン種を取り除きなさい。あなたがたはパン種のないものだからです。私たちの過越の小羊キリストが、すでにほふられたからです。8ですから、私たちは、古いパン種を用いたり、悪意と不正のパン種を用いたりしないで、パン種の入らない、純粋で真実なパンで、祭りをしようではありませんか。
【ポイント】 ①イエス様の福音がいかに簡単に汚染されるのかを知る ライフチャーチでは繰り返し確認していることですが、残念ながらパウロの時代から現代に至るまで福音の汚染が存在し続けています。さらに残念なことは、多くのクリスチャンがこの問題に関心が無いことです。もっと正確にいうのであれば、クリスチャンの多くが何が純粋な福音であるのかを調べたり、考えたりすることに興味がないのです。
なぜ、クリスチャンは純粋な福音を追求することに関心が無いのでしょうか。そして、クリスチャンは何に関心があるのでしょうか。日本人クリスチャンに関して言えば、多くのクリスチャンが先輩クリスチャンの真似をすること、または欧米や韓国のクリスチャンの真似をすることには熱心であるという傾向があると思います。近代・現代の日本に言えることですが、私たち日本人は、欧米諸国の政治、産業、文化を真似ることで日本をより良い国にすることができるという刷り込みがされています。ですから、キリスト教会においても、かつてはヨーロッパの教会の真似をすること(カトリック教会の場合は真似ではなく、宗教システムの中に組み込まれること)がより本場のキリスト教会になるために必要であると信じていた牧師・信徒が多かったと思いますし、近年では、大規模教会(メガチャーチ)が発達したアメリカ、オーストラリア、韓国などの教会の真似をすることが、教会の発展につながると考えているクリスチャンが多くいるのではないかと思います。
もちろん、海外で高度に発展した教会から学ぶことはたくさんあると思いますが、その中には、今日の個所でパウロが語っている「古いパン種」や、場合によっては「悪意と不正のパン種」が含まれている、つまりそこで教えられている福音が汚染されている可能性があることを見過ごしてはならないのです。私たち日本人が、日本人独特の善意(人の良さ)から、疑うことなく無批判で受け入れてしまった海外のキリスト教の中には、この世的で、肉的な価値観が入り込んでしまっている可能性があるのです。
ですから、いつの時代、どの国の教会においても、パウロが教えているように「新しい粉のかたまり」「純粋で真実なパン」としての福音を保ち続けることが極めて重要なのです。その簡単な方法の一つは、私たちの教会や一人ひとりの信仰生活の中で大切にしていることについて、何が聖書に書かれているのか、何が聖書に書かれていないのかを精査することなのです。そして、それがどれほど普及していることがらであろうが、どれほど長い歴史や伝統があることがらであろうが、聖書に書かれていないことは、あくまでも後から入り込んでしまったものであり、絶対的なものではないということを謙虚さをもって受け入れることが重要なのです。
小麦と水だけでこねて作ったパンは、パン種(イースト菌)を入れ発酵させてから焼いたパンと比べると、食感も香も劣るものです。しかし、パウロは福音は古いものが混じっていない、まったく純粋で新しいパンのようなものであると説明しています。そこに、人間的な感覚からよりおいしいものになるという理由で、何かを混ぜることを禁じているのです。
この視点から、自分たちの知っているキリスト教を見てみると、後から混ぜられた不純なものが驚くほど多く存在していることに気が付くはずです。自分で一つひとつ確認し、受け売り(ものまね)のキリスト教を卒業し、純粋な福音を喜び、そこに立ち続ける歩みに切り替えてみましょう!
ライフチャーチ 大谷信道