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2023年9月20日(水)
【今日のみことば】 コリント人への手紙第一 2:1-2 1さて兄弟たち。私があなたがたのところへ行ったとき、私は、すぐれたことば、すぐれた知恵を用いて、神のあかしを宣べ伝えることはしませんでした。2なぜなら私は、あなたがたの間で、イエス・キリスト、すなわち十字架につけられた方のほかは、何も知らないことに決心したからです。
①「福音のメッセージ」についての誤解を解く 福音のメッセージ、つまりイエス様の十字架のメッセージは、未信者の方に対する伝道のメッセージだと思っている人はいないでしょうか。パウロは牧師ではなく、巡回伝道師・エバンジェリストなので、常に伝道のためのメッセージをしていたと考える人もいるかもしれません。今日の個所も、パウロが巡回伝道師としての使命を語っていると理解する人もいることでしょう。
私は、そのような理解は偏ったものだと思います。なぜなら、パウロは、イエス・キリストの十字架のメッセージを、イエス様を信じていない人だけでなく、イエス様を信じている人にも語っていたことが明らかだからです。今日の個所は、パウロがコリントの教会に滞在していた時の話です。つまり、パウロは未信者も信者も混在している状況で、「2なぜなら私は、あなたがたの間で、イエス・キリスト、すなわち十字架につけられた方のほかは、何も知らないことに決心したからです。」と語ったわけです。パウロは1章18節でも「18十字架のことばは、滅びに至る人々には愚かであっても、救いを受ける私たちには、神の力です。」と語っています。「十字架のことば」は未信者の救いのためのことばだけではなく、救われたすべての者にとっての「力」なのです。
それでは「十字架のことば」とは何でしょうか。先日も学びましたが、それは「神様のあなたに対する愛と恵みのメッセージ」です。決して、救いの方法についての説明だけではありません。。愛の神様がいらっしゃるところが「天国」であり、その愛の神様との愛の関係の実現(回復)が「救い」なのです。さらに、地上において、神様の愛を信じ、神様の愛によって育まれ、導かれることが「祝福」なのです。これらすべてに貫かれている神様の私たちに対する愛の証拠が「十字架」なのです。イエス様の十字架が無ければ、私たちは神様の私たちに対する愛、恵み、あわれみを知らずに、地上において、宇宙において、生きている間も、死んだ後も「永遠の孤独」の中を生きて行くことになるのです。
現代の教会においても、牧師たちは「十字架のことば」以外の知恵を多く語り、信徒も「十字架のことば」ではなく知恵ばかりを求めていることはないでしょうか。しっかりと振り返ってみましょう。
ライフチャーチ 大谷 信道