デイリーディボーション 1月22日(火)

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デイリーディボーション 1月22日(火)

2013年1月22日(火)

ヨハネの福音書 18:10-11
10シモン・ペテロは、剣を持っていたが、それを抜き、大祭司のしもべを撃ち、右の耳を切り落とした。そのしもべの名はマルコスであった。11そこで、イエスはペテロに言われた。「剣をさやに収めなさい。父がわたしに下さった杯を、どうして飲まずにいられよう。」

【ポイント】
ペテロが「剣」を携えていたということに驚きを感じる方が多くいるのではないでしょうか。剣の種類については議論があるようですが、少なくとも耳をそぎ落とすことができるほどの長さや重さがあったと思われます。イエス様が脇に剣をさした弟子を連れていた姿は想像が難しいかもしれません。他の弟子たちが剣を持っていたかどうかはわかりませんが、少なくともペテロはイエス様のいのちを狙うものがたくさんいるであろうエルサレムに向かう際して、イエス様を危険から護る必要を感じていたのでしょう。

イエス様はペテロが剣を持ち歩くことを許されていました。なぜなら、武力で人を支配することがご自身の御心ではないことを、弟子たち全員に教えるためです。さらに、ここで逮捕され、迫害を受けることが、ご自身に与えられている「杯」、つまり「使命」であることを示し、今後、御心の実現を人間的な知恵や方法によって邪魔をしてはならないことを弟子たちに教えるためだったのです。イエス様にとってはすべてが想定の中にある出来事だったわけです。マタイ26章に記録されているイエス様のことばを見てみましょう。「52剣をもとに納めなさい。剣を取る者はみな剣で滅びます。53それとも、わたしが父にお願いして、十二軍団よりも多くの御使いを、今わたしの配下に置いていただくことができないとでも思うのですか。54だが、そのようなことをすれば、こうならなければならないと書いてある聖書が、どうして実現されましょう。」

残念ながら「剣を取る者はみな剣で滅びます。」というイエス様の叫びは、今日に至るまで無視し続けられています。キリスト教徒が多数を占める国、または、その国の王、大統領、首相がクリスチャンである国々の多くで、聖書の時代から今日に至るまで、この「剣を取る者はみな剣で滅びます。」という真理が完全に見て見ぬふりがされているのです。反対に、人間的な「正義」という大義名分のもとに、そして時にはキリストの名を使いながら、戦争、武力衝突が続けられています。特に欧米のキリスト教徒が多いとされている国々が平然とイエス様の戒めを破り続けてきたので、戦争には反対だが、時として武力による平和の実現が正しいことであると信じているクリスチャンがたくさん存在するようです。

すべて戦争に加担したり、賛成した者、特に国の指導的な立場にあった者は、イエス様の前に立たされた時に自分がとった決断、行動について説明を求められることになります。武力の行使の必要を訴える人は、戦争に反対する「平和主義者」に対して、「自分の家族が敵に襲われても、それを見過ごすのか?」というような質問をし、その考え方が非現実的であると批判します。しかし、その質問は、平和主義者に対して向けるのではなく、「剣を取る者はみな剣で滅びます。」と教えられたイエス様に向けられるべきであり、イエス様の前で自分の正しさを説明する必要があります。本当にイエス様の前で戦争を正当化する説明など存在するのでしょうか。「主」であり「王の王」あであるキリストのことばに不従順であることは、戦争で他国の侵略を受けることよりも、はるかに恐ろしい結末が待っていることを、私たちクリスチャンは知っている必要があるのです。

イエス様はこのようにも教えられています。「からだを殺しても、たましいを殺せない人たちなどを恐れてはなりません。そんなものより、たましいもからだも、ともにゲヘナで滅ぼすことのできる方を恐れなさい。」
(マタイ10:28) 「21わたしに向かって、『主よ、主よ』と言う者がみな天の御国に入るのではなく、天におられるわたしの父のみこころを行なう者が入るのです。22その日には、大ぜいの者がわたしに言うでしょう。『主よ、主よ。私たちはあなたの名によって預言をし、あなたの名によって悪霊を追い出し、あなたの名によって奇蹟をたくさん行なったではありませんか。』23しかし、その時、わたしは彼らにこう宣告します。『わたしはあなたがたを全然知らない。不法をなす者ども。わたしから離れて行け。』
(マタイ7章)

ペテロはイエス様の計画を助けようとして剣を用い、血を流しました。しかし、イエス様はそのような方法はご自身の御心ではないと、その行いを退けられました。この出来事知ってい私たちは、常にイエス様の御心が、イエス様のやり方で実現することを求め続けるのです。

【祈り】
『天にいます私たちの父よ。御名があがめられますように。
御国が来ますように。みこころが天で行なわれるように地でも行なわれますように。
私たちの日ごとの糧をきょうもお与えください。
私たちの負いめをお赦しください。私たちも、私たちに負いめのある人たちを赦しました。
私ちを試みに会わせないで、悪からお救いください。』

アーメン

ライフチャーチ牧師 大谷信道


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