デイリーディボーション 7月11日(木)

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デイリーディボーション 7月11日(木)

2019年7月11日(木)
マルコの福音書 12:10-12 10あなたがたは、次の聖書のことばを読んだことがないのですか。『家を建てる者たちの見捨てた石、それが礎の石になった。11これは主のなさったことだ。私たちの目には、不思議なことである。』」12彼らは、このたとえ話が、自分たちをさして語られたことに気づいたので、イエスを捕らえようとしたが、やはり群衆を恐れた。それで、イエスを残して、立ち去った。
【ポイント】 ①救い主は「見捨てられた石」 今日の箇所を分かりにくいと感じる人が多くいらっしゃることでしょう。その原因はあなたが「脚注」のついていない聖書を使っていることにあるかもしれません。または、せっかく「脚注」が付いている聖書を持っていても、それを使っていない人もいることでしょう。それはもったいないですね。
脚注付きの聖書で10、11節を見ると、この個所が詩編118編からの引用であることが分かるはずです。繰り返し学んでいますが、新約聖書に詩編からの引用があったときは、その詩編全体を読むことが重要です。ユダヤ人は詩編に慣れ親しんでいましたから、その一部を聞けば全体を思い出すことができたと思われます。イエス様の「あなたがたは、次の聖書のことばを読んだことがないのですか。」ということばは「次の詩編をよく知っているでしょ!」という反語的な質問なのです。でも、私たちは引用元をすぐさま思い出せないのですから、ちゃんと詩編の箇所を開き1章(1篇)読むことが、引用の意図を知る上で極めて重要なのです。
それでは、詩編118編を見てみましょう。 「21私はあなたに感謝します。あなたが私に答えられ、私の救いとなられたからです。22家を建てる者たちの捨てた石。それが礎の石になった。23これは主のなさったことだ。私たちの目には不思議なことである。24これは、主が設けられた日である。この日を楽しみ喜ぼう。25ああ、主よ。どうぞ救ってください。ああ、主よ。どうぞ栄えさせてください。26主の御名によって来る人に、祝福があるように。私たちは主の家から、あなたがたを祝福した。27主は神であられ、私たちに光を与えられた。枝をもって、祭りの行列を組め。祭壇の角のところまで。28あなたは、私の神。私はあなたに感謝します。あなたは私の神、私はあなたをあがめます。29主に感謝せよ。主はまことにいつくしみ深い。その恵みはとこしえまで。
いろいろ分かってきますね!この詩編が神様の「救いを求める叫び」であり「救いについての感謝」であること、さらに「指導者が不必要だと思い切り捨てた人が、実は救い主であること」ですから「救い主を祝福すべきであること」が分かるのです。つまり、イエス様はユダヤ人指導者たちに「あなたが亡き者のにしようとしてるこの私は『見捨てられた石』になるのですよ!」「私こそ祝福されるべき救い主なのですよ!」と彼らの盲目さに警告を発したのです。
12節に「このたとえ話が、自分たちをさして語られたことに気づいたので、イエスを捕らえようとした」とある通り、ユダヤ人指導者たちは、イエス様のことばの意味をよく理解できたがゆえに、自分を「救い主」と豪語するイエス様に対してさらに強い怒り、敵意を覚えたのです。
聖書の脚注を利用すれば、人の手を借りることなく、自分でここまで理解を深めることが可能です。このような聖書の読み方が聖書の学びの基本であることを知り、実践してみましょう。
ライフチャーチ 大谷信道


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