デイリーディボーション 7月13日(土)

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デイリーディボーション 7月13日(土)

2019年7月13日(土)
マルコの福音書 12:18 18また、復活はないと主張していたサドカイ人たちが、イエスのところに来て、質問した。
【ポイント】 ①霊的な視点を持つ その2 イエス様の時代のユダヤ人教の中には様々な教派がありました。その一つが「サドカイ派」でした。残念ながら、サドカイ派の人々が書いた書物などは現存していません。その情報は福音書の数行と、サドカイ派以外の歴史家によって書かれた文章から得たものです。
「サドカイ」という名称は、ダビデの時代の大祭司「ツァドク」から来ていると考えられています。サドカイ派のメンバーの大半は大祭司を含む祭司たちであり、福音書に出てくる「祭司長」は、サドカイ派の指導者たちであったと思われます。彼らは、神殿の運営の実権を握り、献金、両替手数料、捧げものの動物の販売などから多くの利益を上げ、経済的には大変裕福であったと考えられています。さらに、ユダヤ人の最高議会の議員は大祭司をはじめ、サドカイ派の祭司たちが大半を占め、政治的な権力も手にしていました。実際、ユダヤ人歴史家のヨセフスはサドカイ派の人々を「貴族」と呼んでいたことからも、ユダヤ人社会の中でサドカイ派の人々が特権階級として見られていたことが分かります。
サドカイ派の人々は自分たちが手にしている既得権益を守るために、政治的にも宗教的にも現状維持に熱心にとりくむ保守的なグループでした。ある意味、彼らの既得権はローマ帝国にも認められていたため、特にローマ帝国と良好な関係を維持することは彼らにとって極めて重要な課題でした。当然の結果としてて民衆からの人気は低く、人々から信頼を得ていたパリサイ派のユダヤ人とは敵対関係にありました。
サドカイ派の信仰理念についても情報が限られていますが、今日の箇所、また使徒の働23章8節の「サドカイ人は、復活はなく、御使いも霊もないと言い、パリサイ人は、どちらもあると言っていたからである。 」から、サドカイ派の人々は聖書に記されている「霊的」なことがらについて信じていなかったことが分かります。そのような人々が神殿を治めていたことは大変驚きですね。
サドカイ人の背景がわかると、この後の聖書個所の理解がさらに深まると思います。
ライフチャーチ 大谷信道


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